big4(監査法人)では投資信託(つみたてNISA)を行っていいのでしょうか??

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みなさん、こんにちは^^

いつも当サイトをご覧頂きありがとうございます! 公認会計士・税理士のけんです。

当記事では、big4監査法人もしくはbig4コンサルティング会社に勤務している場合について”投資信託”を保有できるか、およびおすすめの投資信託について解説していきます。

目次

big4(監査法人)における投資信託保有の可否

結論からお伝えしますと、big4監査法人およびbig4コンサルティング会社において、投資信託の保有は可能です^^

投資信託は、文字通り「投資行為を信じて託す」ので、自分の判断で投資を行いません。

保有が制限されているのは、株式(特定の会社が発行する株式)です。

株取引の制限については、こちらの記事に記載していますので、ご参照ください。

簡単に説明しますと、big4ではクライアント企業の財務諸表の正当性(適正性)について、チェックします。

チェック(保証)の精度、品質を確かにするためには、big4が第三者機関として在る必要があり、従ってクライアント企業と共通の利害関係にあってはいけませんね。

そのため、監査対象となる会社が発行する株式については、保有が制限されています。

これは、会計士、監査人個人が直接担当するクライアントだけでなく、監査法人が監査対象として関与する基本的に全てのクライアントについて言えます。

直接担当するクライアントか、法人のクライアントではあるが自分が直接関与しないかで、保有の制限の度合は変わってきますが(株式取得にあたり、法人に事前に申請すれば、保有が認められる場合はあります)

監査法人全体の方針としては、監査の品質を確保するため、クライアント企業の発行する株式については基本的に保有を認めていません。

以上が株式保有の制限についてです。

一方で本題の投資信託ですが、上記した通り「投資を信じて託す」です。

自分の判断で投資を行わないため、上記の監査の品質に特に影響を及ばさないのですよね。

投資信託の種類

ここでは、簡単に投資信託の種類について見ていきます。


MMF
マネー・マネジメント・ファンドの略。毎日決算を行い、国内外の公社債や短期の金融商品を中心に運用する公社債投資信託(購入・換金は1円以上1円単位で行います。なお、一般的にMMFは、買い付けから30日未満までに換金すると1万口につき10円の信託財産留保額がかかります)。

MRF
マネー・リザーブ・ファンドの略。毎日決算を行い、安全性の高い国内外の公社債や短期の金融商品を中心に運用する公社債投資信託(購入・換金は1円以上1円単位で行います。MRFは証券総合口座において、投資資金を待機させておくための商品としても利用されており、換金には手数料もかからない一方、一般的にはMMFと比べて利回りは低くなります)。
ETF上場投資信託(Exchange Traded Funds=ETF)といい、日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)などの指標に連動するように運用されるもの(証券取引所に上場され、株式と同様に取引きされます)。
インデックス型各種指数(日経平均株価や東証株価指数など)に連動する運用成果を目指すもの。
特殊型投資家に対して注意を喚起することが必要な、特殊な仕組み・運用手法をもちいるもの。

初めて聞く単語もあるかと思いますが、ここでは投資信託の種類とは無限にあるということだけ知っておいてください。笑

自分も知らないものだらけです。

当たり前ですが、投資の手法(投資信託の形態)というのは、極論をいってしまえば世の中に出回っている商品の数だけ設計が可能です。

あとは、証券会社等がどう色をつけて販売しているか、ということだけです。

大事なことは投資において何を実現したいかですね。

小難しい投資スキームの知識を入れることではないです(私は、一時期難しい投資スキームを勉強して自己満足に浸っていることがありました。)

当記事をご覧頂いている方というのは、普段の監査法人の業務で忙しい中、余剰資金で少し資産形成を始めようかな、という方が多いかと思います。

以下では、そんな投資の入り口に立たれた方向けに、どのようなスタイルで投資信託を保有するとよいかご説明しますが、

最初に私が推奨する投資スタイルの結論をお伝えしますと、

・インデックスファンドを保有すること

・(できれば)つみたてnisa口座で保有すること

になります。以下ではその理由について説明しますね。

インデックスファンドとは?

繰り返しますが、投資においては、投資を通じて何を実現したいかが重要になります。

片手間で始められて、大きな金銭的リスクを背負うことなく、少しずつ投資の勉強ができるようなスタイルはある種、理想なのではないでしょうか。

(※そういう意味では、投資にかけられる時間を多く取れ、大きな金銭的リスクを取れる方はこの先は、あまり参考にならないかもです。すいません。)

そんな方に推奨されるのが、インデックスファンドです。

ここでいうインデックスとは、 ある一定のルールに基づいて選出された銘柄群の価格などを単純平均や加重平均などを用いて1つの「値」に集約した指標ですね。

TOPIXや日経平均、ダウ平均など、特定の指数 のことを指します。

インデックス投資(ファンド)とは、この指標の変動に追随することを目標にしています。

インデックスファンドのコストパフォーマンス

投資における成果というのは、「投資額」×「利回り(税金考慮後)」×「時間」

このバランスは重要だと思います。

では、インデックスファンドはどうでしょう?

投資額はご自分の許容できる金額があると思いますが、

おすすめとしては後述します、年400,000が税金コストが抑えられるので、コスパはいいです。

利回りについてですが、これは当然ファンドに組み込む株式、債券の割合で変わってくることは前提として、はっきり言って

正しいところの利回りは誰にも分かりません。

ただ、インデックス、例えば「MSCI KOKUSAI」という指標があります。

MSCI KOKUSAI:MSCI社が定義する先進国23か国から日本を除く22か国、世界の株式を対象とした指数です。

この指標について、

色々難しいことをいう専門家もいらっしゃいますが、

簡単にいうと、

「今後も世界経済は緩やかに成長しますよね。会社の業績には浮き沈みがあるが、マクロでみれば成長するでしょ。」

この指標は、過去30年の実績から、今後もインデックス指標は伸びるだろうと言われています。

利回りは、3~4%、5%とか言われます。

定期預金に置いておくよりははるかにコストパフォーマンスはいいですよね。

次に「時間」についてですが、よくいう「ほったらかし投資」というのは、ある程度実現は可能です。

インデックスは、ある意味指標に応じて「自動で銘柄を選択」するので、自分で選択、意思決定を行いません。

  • アップル
  • コカ・コーラ
  • グーグル
  • Microsoft

自動で分散投資を行います。

業績が著しく落ちれば、別の銘柄が選択されます。

しかしながら、例えば株式、債券がそれぞれ50%ずつ組み込まれてるファンドがあった時に、株式の価額が上昇して、割合が70:30になることはあります。

その割合を調整するために、保有割合を調整するための「リバランス」ということを行う必要はあります。

バランス型のファンドでは、リバランスも含めて自動で対応しているものもありますが、

ある程度、資産構成を把握しておく必要は確実にあるので、

「完全にほったらかし」はありえないことは認識しておく必要があります。

といっても、個別銘柄の株価を常にチェックしたり、株価ニュース、アナリストレポートに食い入る必要はないんです。

ですので、

投資信託を一度保有すると、あまり勉強することがなくなる

という状況にはなります。

私は、「なんて便利な、コスパのよい投資方法なんだ~」と思ってしまいますが、

勉強熱心の会計士の方には、少し物足りなくなるかもしれませんね。

そういう方は、自分が保有している「インデックス」の設計経緯や、「目論見書」を読んでみることをおススメしますが、

これもあまり深入りする必要もなく、

投資に要する時間コストがかからないというメリットを存分に享受することが、ある種、正しい判断になるのかもしれません。

nisaとは?

次にnisaについて説明させて下さい^^

ご存知かと思いますが、nisaとは証券口座の一つです。

投資を始めるにあたってはまず証券口座を開設する必要があり、その口座の種類の一つがnisa(口座)になります。

nisa=「Nippon Individual Saving Account」で、イギリスで開発された「非課税口座」を模倣したものになります。

「個人がnisa口座内で保有した投資信託から生じる売却益については、一定額までは税金は課しませんよ」という制度です。(少額投資非課税制度と言われますね)

そして保有できるnisa口座には「投資可能額」と「投資保有期間」の違いで2種類あります。

(※2024年から新制度が始まりますが、ここでは割愛します。ジュニアnisaについても割愛)

 一般nisaつみたてnisa
投資可能額(年)100万40万
投資可能期間5年20年
計投資可能額500万800万

監査法人の給料は、当然のことながら月給制です。

毎月の給料から生活費を差し引き、月々に割り当てられる投資額というのは、ある程度限定されます。

そんな生活スタイルに相性がいいのが、つみたてnisa口座です。

年間40万円、月33,333円の積み立てです。

このくらいであれば、生活に負担もなく、投資に十分回せる金額です。

つみたてnisaのインパクト

「わざわざnisa口座で保有しなくても(こだわらなくても)、特定口座でもそんな変わらないのでは??」

「投資信託の税金ってそんな大きいの??」

って声が聞こえてきそうですね。

以下が、「月30,000を利回り3%で運用した場合」のシミュレーションになります。

5年後10年後20年後
運用残高1,942,2074,193,7579,829,816
元本合計1,800,0003,600,0007,200,000
運用益142,207593,7572,629,816
節税額28,889120,622534,247

長期になればなるほど、その節税効果が大きくなることがお分かりになるかと思います^^

積み立てnisa口座による、積み立て投資は、

商品の値動きにかかわらず、毎月一定額を積み立てていく方法で投資していくので、高値の時に購入してしまうリスクを低減できます。

そして、1つの銘柄に集中して投資するよりも、価格上昇や下落のあおりを抑えることができます。

つみたてNISAの非課税期間は最長20年間ですので、複利効果を高めるためにも、なるべく20年間コツコツと運用していきたいですね^^

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