公認会計士・税理士の市場価値について考える。

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みなさん、こんにちは!

いつも当サイトをご覧頂きありがとうございます^^ 公認会計士・税理士のけんです。

当記事では、「公認会計士の市場価値」について、考えてみたいと思います。

目次

「市場価値」って単語、ちょっと嫌じゃないですか?笑

いきなり申し訳ありませんが、私は「市場価値」って単語、あまり好きでないです、笑

市場価値って単語を、グーグルで検索してみると分かるんですが、

「自分を商品として考えた時の、他社からみた価値」

なんですよね。どこか「転職」を連想されるワードです。

「世の中で、雇われるにあたっては何か特別な能力が必要であって、それをみんな身につけないといけない風潮」

がみたいなのがつらいです。笑

「市場価値」って素直な気持ちで読んだら、字のごとく、

「どれだけ世の中に価値を提供できたか、じゃないのかな??」

って気がしますし、

それって、「人」一人一人で、当然のことながら提供できる価値って異なります。経験の数だけ提供できる価値があります。

あ、資本主義のビジネス枠組みの中での話です。

それを、そもそも、転職時を想定する必要性もないし、

仮に転職時を想定したとしても、汎用的に求められる能力を規定する必要なんてないでしょ、

って思っちゃいます。

はーばーどの偉い先生も、

「転職における市場価値は・・・コンセプチュアルスキルがどうたらこうたら〜」

なぜ?? なぜ転職前提なの?

もちろん大手転職メディアを始め、英会話学校(TOEICとか)、資格学校のプロパガンダが多分にあることは分かっていますが、

そもそも会社会社において、雇われることを前提としても、求められる能力なんて異なるし、

そんな中で、ある種汎用的に使える、

コミュニケーション能力とか

ロジカルシンキングだとか

時代を先読みする力だとか、

そんなこといちいち言われると、みんな疲れちゃいます。

ってか、そんなこと言われなくてもみんな分かってますよね。

(そういう”シジョウカチ”ときいて、燃える人がいるのも分かっていますが、ゴールのないシジョウカチをどこまで追い求めるのだろう?って私は思っちゃいます。)

「(転職がどうとかではなく)世の中にどれだけ、どんな価値を提供できるか、したいか」から逆算して、

自分なりに必要な能力を身につけることがあるべき姿じゃないのかな、と思って、始めに少し前置きさせてもらいました。

公認会計士の市場価値について考える

上の話を前提にした上で、公認会計士の「市場価値」について考えてみたいと思います。

「世の中にどれだけ、どんな価値を提供できたか、そしてどんな価値を提供したいか」です。

ところでですが、士業の市場価値っていうのは、少し特殊だと思うんですよね。

公認会計士であれば当然「会計に関する専門知識」を売ることが、商売のベースになります。

そして「士業」である以上、独占業務がありますよね。

会計監査です。

「公認会計士の市場価値」を考えた時、この「会計監査」の仕事は、独占業務である以上当然のことながら会計士としての「市場価値」に大きなインパクトを与えます。

では、仮に「会計監査」の価値が薄れたら??

監査は、衰退市場。ただその担い手が不要なわけじゃない。

IFRSへのアダプションを除いては、今後、監査のためのインフラづくり(基準、ルール整備という意味です)はほぼ要りません。(一部基準の改正等を除き、)

監査産業、というものがあるとしたら、それはもう成熟産業です。(日本米国先進国において)

そして、

ご承知の通り、情報技術の発展に伴い、監査業務は効率化されますし、コモディティ化されます。

(こちらに詳しく書きました。読んでみてください、)

公認会計士を目指す人の多くは、その資格ブランドに魅力を感じ、取得を目指します。

そして、その資格ブランドの拠り所は、独占業務である監査業務です。

過去、独占業務化する必要性があったのが、今後の業務縮小、コモディティ化に伴って、その必要性が若干薄れます。

「ある一定の知識を有した人ができる業務」という基準に変わりはありませんが、

必要とされる担い手の数は減っていきます。

現在、人手不足なっている会計士市場ですが、今後はこの態様は変わってくるでしょう。

試験合格者時代を減らす方向に業界が動くこと想定されます。

「上場企業数は増えないの?」

そんな声が聞こえてきそうですが、ここ5,6年はほとんど変動はありません。

出典:日本取引所グループ

この流れも大きくは変わらないでしょう。

したがって、監査が必要な企業数はそこまで変わりません。

と、ここまで記載したところで

といっても、今後さらに様々な無形のサービス等、特殊な取引割合は増え、会社間取引はどんどん高度複雑化されていきます。そうなったときに、その数値情報化されたものをチェックする担い手というのは間違いなく必要であり、

その難易度は上昇しつつも、変わらず社会的意義のある仕事として今後も確立していくことかと思います。

じゃあ、市場価値(今後)は??

監査の担い手としての会計士数が減っていくとしても、

会社の取引は、 今後さらに様々な無形のサービス等、特殊な取引割合は増え、会社間取引はどんどん高度複雑化されていきます。

そうなったときに、その数値情報化されたものをチェックする担い手というのは間違いなく必要です。

難易度は上昇しつつも、変わらず社会的意義のある仕事として今後も確立されます。

そういった意味では、

担い手減る↓↓↓

難易度↑↑↑↑ 

市場価値、もっと言うと希少価値に近くになりますが、その価値は上がっていくとも言えるのかもしれませんね。

そして、もう一点忘れてはならないのがFAS業務。

一貫して独占業務としての監査を切り口にお話をさせて頂きましたが、

広い意味でのFAS業務の需要は、今も将来も変わりません。

FAS資格みたいなのができてもおかしくないですよね。監査の需要にとって代わるとものとして。

その点、公認会計士の需要と供給について(現代と将来)にも記載しています。

 

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