当コンテンツでは、英語リスニングのトレーニングで最も有名な①オーバーラッピングと②シャドーウィングのやり方について解説します。
両者のトレーニングについてはご存知ですか?
最初に簡単に触れておきます。
- ・オーバーラッピング
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英文のスクリプトを見ながら、流れる英語音声と同時に発音していくトレーニング
- ・シャドーウィング
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スクリプトを見ずに、流れる音声から1〜2秒遅れて、発生していくトレーニング
オーバーラッピング(シャドーウィング)
オーバーラッピングの方法についてもう少し見ていきます。
オーバーラッピングの効果
オーバーラッピングの効果には、以下のようなものがあります。
ネイティブの発声のスピード、癖に慣れる
日本語に日本語独特のリズム、テンポがあるように、英語には英語の、ドイツ語にはドイツ語のリズムがあります。
このリズム、テンポを掴むのに、オーバーラッピングは最適です。
日本人が英語のリスニングが苦手なのは、この英語独特のリズム、テンポがつかめないからだといわれることがあります。
いくら、文法、単語をしっていても、その単語と単語のつながりがわからないことで、聞き取れないということが発生します。
オーバーラッピングをすることでこれが改善できます。以下例です。
☆ex: 「get over」という熟語があります。
日本語読みすれば、「ゲットオーバー」です。
しかし、英語のリズムでは(あえてカタカナで書くと)「ゲトォーバー」 です。(この単語と単語のつながりをリエゾンといいます。)
このリエゾンは、スピードが速くなると、どんどん変形していきます。このテンポを掴みましょう!
英語を使う、運用する習慣が形成される、対ネイティブスピーカー
ネイティブによる英語音声に合わせて発声していくため、スピーキング力も上がります。オーバーラッピングを始めた当初は、慣れないことからうまくできず、うまく発声できないことも多いかと思います。
ただ、それで諦めないでください。5回、10回と同じスクリプトをオーバーラッピング、シャドーウィングをやっていくと、だんだんその文章が自分の脳に焼き付く感覚を覚えます。
その状態まで続けてましょう。逆にその途中でやめてしまうと、折角時間をとってトレーニングしたのに効果を発揮せず終わってしまいます。
リーディングの学習と並行することで、相乗効果あり
オーバーラッピングは英語脳を作るための作業、トレーニングです。オーバーラッピングを行うことで、リーディング時に「返り読み」する頻度が減り、英語を英語の語順で読み進めることができ、結果素早く英語を早く処理できるようになります。
これは、 TOEICをはじめとした各種資格試験、英字新聞を読む時などにも有効です。
オーバーラッピング、シャドーウィングのやり方
- ・オーバーラッピング
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英文のスクリプトを見ながら、流れる英語音声と同時に発音していくトレーニング
- ・シャドーウィング
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スクリプトを見ずに、流れる音声から1〜2秒遅れて、発生していくトレーニング
でした。シンプルなオーバーラッピングとシャドーウィングのやり方について見ていきます。
<オーバーラッピングの例>
(スクリプトを見ながら・・)Let me congratulate you on your engagement.
(スクリプトを見ながら・・)Let me congratulate you on your engagement.
<シャドーウィングの例>
(スクリプトを見ないで!)Let me congratulate you on your engagement.
(スクリプトを見ないで、1〜2秒遅れて・・)Let me congratulate you on your engagement.
これが、基本です。あまり難しく考えすぎると、反復にあきてしまい、一番肝心な継続することができなくなってしまいます。オーバーラッピングもシャドーウィングも実感として、リスニングがうまくなったな、と感じるまで時間がかかります。
コツコツと根気良く継続していきましょう!
オーバーラッピング、シャドーウィングに取り組む時の注意点
速すぎても遅すぎてもよくない
オーバーラッピング、シャドーウィング基本は、流れるスクリプトの音声と同スピードでやることです。
多少遅くなる分には、仕方ないですが、ペースを意識してやりましょう。ネイティブのスピード感覚をつかみましょう。
スクリプトの内容を理解しないで、トレーニングを行わない
自分の英語力にあったものから、教材を選択しましょう。人によっては、難しすぎる教材を手にすることもありますが、自分が理解できる範囲内のものでないと効果がありません。
一方で、簡単すぎる教材の選択も避けましょう。簡単なものも脳への負荷が弱く、トレーニング効果が出るまで時間がかかります。
基本は反復練習
反復練習が基本です。繰り返しますが、オーバーラッピング(シャドーウィング)は目に見えて効果がでるのには時間がかかります。
一つのスプリクトで最低10回程度はこなしましょう。理想は30回程度です。オーバーラッピングをしてない時でもブツブツ独り言ででてくるレベルが理想ですね。
オーバーラッピングの中に、シャドーウィングの要素をどれだけ取り入れるか?
上述した通り、オーバーラッピングのスピード(発生するタイミング)を少し遅くしたものがシャドーウィングです。
難易度としては、シャドーウィングの方が高いです。
流れててくるスクリプトを見ないで、かつ1,2秒間(場合によっては、5秒程度)記憶しつつ、発生するわけですから、間髪いれずに発生するオーバーラッピングと比べると、難易度が高いです。
英会話スクールによっては、100文字程度のスクリプトを一気に流し、受講生に記憶させておきながら、その後説明できる範囲で口頭で要約するトレーニングなどもあります。(シャドーウィングの応用)
ここで、オーバーラッピングにどれだけシャドーウィングの要素をとりいれるかですが、オーバーラッピングに慣れてきたら、シャドーウィングを取り入れるという方法で良いと思います。
いきなり、シャドーウィングはハードルが高い場合が多いです。シャドーウィングはトレーニングのモチベーションが削がれることも多いので、初めはオーバーラッピングから始めて、徐々にシャドーウィングに移行していきましょう。
実際の音声をきいてみて、オーバーラッピングとシャドーウィングのやり方を真似る!
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教材の選定方法
教材については、あなたの英語レベルにあったもの〜少し平易なものから始めることが適切です。
注意していただきたいのですが、人によっては平易なものを繰り返し行うことで、飽きが生じ、ダラダラ効きながらしたりする恐れがあるということです。
そういう時は是非難しいものにもチャレンジしていただきたいのですが、
肝心なことは継続すること、やめてしまわないことです。
教材は、あまりこだわりがないのであれば、あなたが目指す獲得したい英語が書かれたスクリプトを用意しましょう。
一つおすすめは、「シャドテン」という教材があります。
こちらの教材は、スマホでお手軽にシャドーウィングの練習ができ、かつプロからのフィードバックが受けられるサービスです。
自分のシャドーウィングのくせをプロに矯正してもらえるのでおすすめです。
無料体験もできますので、是非お試しください。
オーバーラッピングとシャドーウィングをできないとは言わせない。
オーバーラッピングとシャドーウィングは、作業は簡単ですが、地味ですし正直退屈です。
しかしながら、現在英語学習の中で最も優れているリスニング学習の一つであり、金銭的コストも少なく1人で気軽に始められるところにもめりっとがあります。
是非、トレーニングして、リスニングの勘を養ってください!