当コンテンツでは、「監査法人の仕事についていけないな。、」と感じる方に向けて、その原因を明確にしつつ、その対応策について解説したいと思います。

公認会計士・税理士のKENです。
私は、監査法人で4年程仕事し、その後は転職して税務、コンサルティング経験後、現在は独立して、会計事務所、webマーケティング等の仕事をしています。
今でこそ、要領よく仕事をこなせるようになりましたが(独立したために要領やるしかなかった)
独立した今だからこそ昔の自分のような今一つ器用に仕事をこなせない人向けにアドバイスができればと思います。
耳が痛いと感じる方もいるかもしれませんが、是非参考にしてみてください。
監査法人の仕事についていけない原因としては、主に以下の四つが挙げられるのではないでしょうか?
- お客さんから感謝されないから、モチベーションがあがらない。(その結果業務進捗に支障をきたす。)
- (気づかぬうちに)必要以上に知識のインプットする一方、ルーチン作業が足りない。
- 監査チーム内の人間関係をうまく構築できていない。
- 同期や優秀な先輩と比較して、同じレベルの仕事ができない、と自分を卑下してしまう。
上記の悩みを集約すると、
- やりがい
- 時間対効果が悪い
- コミュニケーションの問題
- 自己肯定感
こういった部分かと思います。
お客さんから感謝されないから、モチベーションがあがらない。(結果業務進捗に支障をきたす。)
監査業務は抽象度の高い仕事です。
つまり、仕事・サービスとしての付加価値が見えづらく、やりがいが見出しづらいです。
受験時代の最初に学んだように、監査は「投資家の意思決定情報として機能するように」行う必要がありますね。



みんなそんなことを気にしているかな?
と思われるかもしれませんが、それが監査の本質ですし、
税務の仕事をしていると、利益1億会社(法人税等が3,000万としたとき)でキャッシュアウト(節税)を200万円こちらのアドバイスで成功できたら、それは社長や経理部からそれはそれはとても喜ばれます。
一方で、監査の仕事に対して感謝してもらえることは中々ありません。
投資家から直接感謝されることは中々ありませんし、指摘事項を検出しても、経理部からもあまりいい目ではみられないのが正直なところでしょう。
同時に、「財務諸表に不正がないか」をチェックすることも会計士には求められています。(理論上は、求められませんが、実質的に投資家は「粉飾決算」の阻止を会計士に求めています。期待ギャップはありますが。)
時間的制約がある中で、不正調査の機能まで100点満点の仕事を果たすのは困難(不可能)であり、
この問題に対する対応策



「監査法人は、お金をもらえる大学院」なんていわれることがありますね。
監査法人に所属する人は、真面目な方が多いため、「お客さんのために・・」という意識が強い人が多くいます。
(気づかぬうちに)必要以上に知識のインプットする一方、ルーチン作業で時間が足りない。
監査調書の作成には、会計基準の理解・監査基準の理解、それら知識のアップデート、そしてクライアントのビジネスの理解が必要です。
試験勉強時の大量のインプットする習慣が身についていると、仕事を始めてもこの習慣から抜け出せず、必要以上の知識をインプットしてしまうことに陥ることがあります。
漫然と会計基準、監査基準の読み込みなどを行っていると、気付かぬうちに、多くの時間をインプットに費やしてしまいます。
監査チーム内の人間関係をうまく構築できていない。
コミュニケーションの問題は、すぐすぐに解決することは難しいです。
ただ、一つポイントとして挙げられることとして、人間関係構築能力、コミュニケーション能力というのも、監査の技術と同様に、一つのスキルです。
この事実を知っているか知らないかだけでも、大きな差があります。



コミュニケーションの改善は難しい・・!



コミュニケーションは試行錯誤の繰り返しで改善できる!!
「自己肯定感」ということととも関連してきますが、
ちなみに私は、この事実をコミュニケーション力を改善するスクールで教わりました。
下記のスクールです。


【公式】コミュトレ|全く新しい実践形式のビジネススクール
私自身、上長とのコミュニケーションに悩んだ時期があり、いくつかコミュニケーションのスクールを検討した中から通学を決めたスクールです。
同じようにコミュニケーションに悩みや不安を抱えているビジネスマン(それも商社マンやコンサルの方など)素晴らしい経歴をもった方もたくさん通学していました。
スクールでは、話す上で基本となる聴く姿勢や、表情の取り方など、簡単なことから一つずつ、実践に次ぐ実践で少しずつスキルアップできるように講座が作られています。



監査チーム内でのコミュニケーションで活用できるかな??
最初は、とても不安でしたが、監査チーム内どころか、プライベート(恋愛)にも応用ができ、自分の中にあるコミュニケーションに対するハードルを下げることができました。
費用も安くありませんし、コミュニケーションの学校だから、無理な営業をさせられる心配もありましたが、全くの杞憂で、
講師の方も同じようにコミュニケーションに課題を感じていた人が講師になっているケースも多く、
コミュニケーションが苦手な人の悩みというのをよく理解しています。
無料体験会も実施しているので、是非お話し聴いてみてください。
コミュトレの公式HPはこちら他の同僚(同期や上長)と比較して、自分を卑下してしまう
監査法人には、優秀な方が多くいらっしゃいます。
監査チームで一緒に仕事をしていると、その知識量や思考力にとても驚かされる場面に遭遇します。
ともすれば、そんな優秀な同僚と比較して、落ち込むこともありますね。
避けたいのは、比較することで、卑下してしまうことです。
とすろと、完璧主義になりすぎず、今自分ができることを全力で行う、というシンプルな結論に落ちつくのかと思います。(少々抽象的で申し訳ありませんが、)
J1で最初、監査チーム内の話がわからないのは当たり前です!
監査は技術であって、自転車と同様、最初は漕げないところからスタートします。少しずつレベルアップしていきましょう!
転職という選択肢について:
上記に挙げたような内容で「仕事についていけない」と感じているからと言って
転職(もしくは異動)するという判断は、悪いわけではありませんが、ベストな選択肢ではありませんね。
あまり前向きな転職理由ではありませんし、当然のことながら転職活動中、企業やファームによってはその後ろ向き加減をよしとしないところは多くあります。
しかしながら、そんな曖昧模糊とした転職理由でも、転職活動がうまくいってしまうのが、会計士の転職市場です。
もちろん、監査法人でパフォーマンスを十分に発揮できなかった人が、それ以上に高いパフォーマンスを求められるコンサルティングファームや金融機関に転職するのは、仮に内定を獲得できたとしても控えた方がよいでしょう。
ただ、現在会計士が活躍できる場というのは、本当に数多く、上場企業や中堅中小のコンサルティングファームや税理士法人などでは、
ワークライフバランスがとれ、監査法人のような出世競争がない(ハイパフォーマンスをそこまで求められない)転職先も多くあります。
このブログ記事一つ読むだけでは中々転職先のイメージもわかないことかと思います。是非、転職エージェントにもコンタクトをとってみてください。
ちなみに最もオススメの転職エージェントは
マイナビ会計士(マイナビ社)は、転職者の悩みや相談に深く寄り添うことをミッションに掲げている会社です。
転職者がカウンセラー(コンサルタント)に相談しやすい環境をつくることをとても大切にしている会社で、私もとてもお世話になりました。
特に初めての転職活動においては、履歴書・職務経歴書の書き方、面接対策など何から始めていいかわからない状況にあります。
そんな中で、マイナビ会計士は、そんな転職初心者に転職活動の進め方について、懇切丁寧にサポートしてくださいます。
是非利用してみてください。
(参考)
参考までに、私が4社を経験して独立するまでに利用した転職エージェントについて私なりの総評を記載したいと思います。
こちらも参考にしてみてください。
終わりに
上述した通り、「監査」の仕事は、抽象度が高くコミュニケーションの取り方も、チーム内とのコミュニケーションのとりかた、
またクライアントとのコミュニケーションの取り方も少々特殊で、難易度の高い業務です。
当記事で、あなたの中にある監査に対するハードル、パフォーマンスを低下させるボトルネックを発見していただければ幸いです。