みなさん、こんにちは!
いつも当サイトをご覧頂きありがとうございます^^ 公認会計士・税理士のけんです。
当記事では、big4(4大監査法人)のコンサル(fas)で働く、ということについて考えてみたいと思います。
fas(ファイナンシャル・アドバイザリー・サービス)とは?
<fas業務の種類>
- 財務DD
- バリュエーション
- PMI
- PPA・減損テスト
- フォレンジック(不正調査)
- 事業再生・企業再生
- IFRS支援・内部統制支援
- 他
これだけの種類があるfas業務ですが、当記事では、会計士に人気が高く、また仕事量・市場としても最も大きい財務DD(デューデリジェンス)・バリュエーションをfas業務と考え、話を進めていきたいと思います。
fas転職にあたって心掛け
あなたは、fasで何を実現したいですか?
「何をそんなこと・・・」と思われるかもしれませんが、fasへの転職には向き不向きがありますね。
fas転職に向いている人、それは、、
・fasの業務自体に、楽しみ(ワクワク)を感じている人
・会計の専門家として、(ある程度自分独自の)付加価値を提供したい、と考える人
です。
fasの業務自体に、楽しみ、ワクワクを感じている人
fas、DD・バリュエーションの仕事の本質は、
「合併・買収にあたって生じうるリスクを定量的に把握し、報告すること」
です。
「(心の声)面白そう!!」
これ自体にワクワク、面白みを感じることができる人は、fas業務に向いていますね。
ただ、私の知る限りそういう人って結構少数かなと思います。
私の知り合いのKPMGfasのパートナーは、「DDが好きで好きでしょうがない!」と言っていました。
私は、「あっ、こういう人がパートナーってなるんだなぁ」と納得しました。
多くの人は次の分類に属するのかと思います。
会計の専門家として(自分独自の)付加価値を提供したい、と考える人
fas業務に携わる人のほとんどは、こちらに属するのかと思います。
私思いますが、fas業務って、とても会計士らしい〜というより専門家らしい仕事だと思います。
企業の合併やら買収って、一大イベントです。
というか、会社の命運がかかっている場合もあります。(というか事業の舵取り、方向性が変わりますね)
その合併、買収にあたって発生する様々な財務リスクを専門家の立場で考えるんです。
リスクを分析するにあたっては、関連する法律、会計の基準、諸規定を確認します。(これだけで高度です。)
そして会社経営、合併にあたっては決まった財務リスクなんてものはなく、それを自分なりに想像し、模索する過程で、専門家としての力が養われます。(fas業務を通じて、私は随分頭が柔らかくなりました。)
「ルールに沿っているかチェック→監査」するのではなく、「ルールを運用する力、利用する力」が身につきますね。
昨今で言われる、AIに代替されるなんてことはもちろんありませんし、
fasで培った力は、その後、専門家として独立するのであれば、自分独自の嗅覚として、付加価値としてお客さんに提供できるでしょうし、
(というより、fasの経験は独立するなら、絶対あった方がいいです独立している方なら感じていると思いますが)
事業会社の経営企画部なんかでは、ひっぱりだこです。
そして、お客さんからしても、(合併するにあたっての)安心材料を提供してもらえ、感謝されます。(もちろん全ての合併が円満にいくわけではありませんが!)
監査の仕事ってお客さんが「投資家」です。
目に見えないですし、ある意味、仕事の抽象度が高すぎるというか、自分の仕事のgoalがどこにあるのか、イメージしづらいです。
fasのデメリット
それは、単純に忙しいです。デメリットはこれと言っていいと思います。
当然ながら、サービスの単価が高いですから、ベース給与もアップしますが、中々過酷です。
仕事を始めた頃なんていうのは、右も左もわからないため、上の人が作ったレポートを参考に仕事することになりますが、その量は中々膨大です、笑
またDD、バリュエーションでは、会社の様々な規程やそれに関わる法律、そして会計基準を確認する必要があります。
会計士は皆勉強が得意なんで、
法律を確認して、、
会計基準をみて、、
ヒアリング事項をきれいにExcelでまとめて・・・
なんてやっていると、すぐに2,3日経ってしまいます、笑
ただ、一方で定時にサクッと帰っていく人もいるんですよね。
この違いは何でしょうか?
fas業務(特にレポーティング作業)には、決まったフォーマットがありません。
監査であれば、監査基準に従って、必要な手続き(Excelによる膨大な資料づくり)をし、ドキュメントを行わなければならないため、その作業量は正直誰が行なっても、そこまで大きく変わりません。
→また、グローバル(big4)の場合には、品質の担保のため、必要以上に手続きを行なっているところも多いです。
仕事に決まったフォーマット、ルールがないという点で、fas業務を捉えることが常にできれば、必ずしも毎日時間に追われるというはないと言えるかと思います。
別に必ずしも、正常収益力分析のレポートしなければならないわけではありません。
極端な話ですが、修正B/Sなんて資料が要らない場合もあるでしょう。
自分で仕事をデザインし、トライエラーを繰り返し、自分独自のやり方を確立するまでいけば、
時間工数がかかるというデメリットは気にならなくなるかと思います。
fasへの転職にあたって
fasへ転職する場合には、多くの方は転職エージェントを利用しますね。
これは選択として正しい選択ですよね。
会計士が転職する場合、
・知人から紹介を受ける
・直接応募する
という方法が他にありますが、ピンポイントで行きたい会社がある場合でない限り、これらの手段はあまり考えられないです。
頭のよい会計士の方なら、コストをかけず、たくさんの求人をチェックできる「転職エージェント」を利用するメリットは十分ご理解いただけるかと思います。
というより、転職エージェントは絶対使った方がいいです、笑
タダですし!
ただ一点、気をつけてくださいね。
””監査の知識を生かして、キャリアアップを実現できます!高い年収も保証できますよ!””
これ、転職エージェントのうたい文句です、笑
間違っても、こんな言葉だけでご自分のキャリアを判断されないでくださいね。
確かに、キャリアップできますし、業務報酬単価が高いため、年収は上がります。
本当に、fasで何が実現できるか、イメージしてみてください。
上でも書いた通り、fas業務自体は会計士がキャリアを創っていく上で魅力たっぷりの仕事です。
上記ご認識の上、是非下記のエージェントに登録して情報収集を行ってみてください^^
fas転職に有利な転職エージェント
ここからは、fas転職に有利な転職エージェントをご紹介させて頂きます。
会計士の転職を扱う転職エージェントはいくつかありますが、その中でもfasへの転職を得意とするエージェントは限られてきます。
エージェントの言葉、情報を見て聞いて自分の気持ちに正直になることが、大事ですよね。
本当に転職したい時、体が勝手に動きます。笑
マイナビ会計士
fasの転職で言えば、はっきり申し上げると、マイナビ会計士のみでも問題ありません。
それくらいマイナビ会計士は案件は豊富ですし、カウンセリングの質も素晴らしいです。
「会計士専門転職エージェント」を謳い、大手マイナビのブランドによる信頼度から利用者が圧倒的に多いのはもちろんなのですが、
私が思うに、マイナビ会計士は、
「求職者会計士に希望にあったキャリアプランを、一人一人オーダーメイドで提案してくださる」
これが一番の特徴です。利用者満足度95%、リピート率最多と言われる所以はここではないのかな、と思っています。
下記は簡単な概略です。
利用条件(必要資格) | 公認会計士 公認会計士試験合格者 USCPA のいずれか |
利用年代 | 20〜40代 |
公開求人数 | 600〜700件(全体の2割) |
非公開求人数 | 全体求人数の8割 |
対応地域 | 全国 |
対応サービス | 情報収集のサポート 求人の紹介 応募書類の添削 面接対策 入社後のフォロー 一部報酬交渉 |
紹介可能な事業所 | 監査法人 税理士法人 会計事務所 コンサルティングファーム(FAS、戦略、経営、総合) 事業会社(一部上場、二部上場、ベンチャー) 金融機関(銀行、証券会社、保険) |
ご覧いただくとわかる通り、会計士の転職ポテンシャルのある事業所はほぼ全て網羅されていますし、登録後、自分の希望に合わせて、求人をいくつか紹介してもらえるので、求人数で不満が生じるということはまずありません。
詳しくは、こちらの記事にも書いてありますので、ご参照ください◎
私は4度の転職にあたっては、全てマイナビ会計士からサポートいただきましたが、担当者の方も本当に懇切丁寧で、自分では気づけない思考のくせや、客観的なアドバイスも沢山もらえ、転職活動をとても楽に、進めることができました。
マイナビ会計士の登録は、現在無料で行っているので、下記からご登録いただければと思います。
⇒マイナビ会計士公式サイト※マイナビのプロモーションを含みます。
ジャスネットキャリア
ジャスネットキャリアは、経理とコンサルティング案件の転職に圧倒的な実績を出している転職エージェントです。
ただコンサルティング関連の案件については、会計士のポテンシャルを見込んだ様々な、半ばマニアックな 笑、案件があります。
FASを始め、アドバイザリー、FA業務、経営コンサル・・戦略コンサル・・
え?こんな種類のコンサル案件もあるの??
是非登録してご確認頂ければと思います^^
利用条件(必要資格) | 公認会計士 公認会計士試験合格者 USCPA のいずれか |
利用料金 | 全て無料 |
利用年代 | 20〜40代 |
求人数 | 約2900件 |
対応地域 | 全国 |
対応サービス | 情報収集のサポート 求人の紹介 応募書類の添削 面接対策 入社後のフォロー 一部報酬交渉 |
紹介可能な事業所 | 監査法人 税理士法人 会計事務所 ★コンサルティングファーム(FAS、戦略、経営、総合) ★事業会社(一部上場、二部上場、ベンチャー) 金融機関(銀行、証券会社、保険) |
詳しい記事はこちらです。
終わりに
fasの知識・経験って、fas業務を提供している会社・専門機関じゃないと、中々手に入れることができないです。
それは、私もfas業務に携わってみて強く感じました。
当記事を読んで、fas業務の魅力を感じてくださった方は、是非fasへの転職を検討してみてください。
飛び込んでみて、自分の世界が、視野がパッと開ける可能性を秘めてるのが、fas業務だと思います。