監査法人の経験も結構積んだし、周りも辞めだしてるし、そろそろ退職のタイミングなのかな??
今一、辞め時が分かんない・・
こんな悩みにお答えしたいと思います。
当ページでは、退職時期について二つの観点から観ていきます。
- 一年の中で、適切な退職時期は?
- そもそもどの年次(職階、何年目)で退職するのが適切なのか?
しかしながら、それ以上に大事な視点があります。それは
自分の心に素直になって(心の底から)辞めたい、と思った時。思えた時。
それが本当の「正しい」退職時期です。
身も蓋もない結論ですが、これが真理です。
そして、自分が心の底から納得して取った行動であれば、退職後に後悔することもないでしょう。
一年の中で、適切な退職時期は?
上記が大きな結論ではありますが、二つの視点について観ていきますのでご参考ください。
一年の中での適切な退職時期ですが、一番「キリがいい」という意味では、
やはり「6月」になるかと思います。
繁忙期が丁度終わり、多くの監査法人の法人決算の月であると同時に、アサインの入れ替わり時期でもあります。
※大手監査法人(新日本、あずさ、PwCあらた)は6月決算、トーマツだけ5月決算です。
アサイン先チームに迷惑をかけずに、辞めるにはこのタイミングが一番でしょう。
新担当者への引き継ぎもスムーズに行えるという点で、1年のうちで最も適切な退職時期は「6月」になります。
そもそもどの年次(職階、何年目)で退職するのが適切なのか?
次にそもそもどの年次(職階、何年目)で退職するのが適切なのか?について観ていきます。
一般的に、辞めるタイミングとして挙げられるのは以下の通りです。
- 試験(2次試験)合格後、修了考査合格前(〜3年)
- 修了考査合格後(公認会計士資格取得)(3年〜)
- インチャージを経験後(5年〜)
- マネージャーを経験後
- シニアマネージャーを経験後
積み重ねたスキル(過去)とポテンシャル(未来)の2軸から、①〜⑤を考えると以下のようなマトリックス図に整理できます。
試験(2次試験)合格後、修了考査合格前(〜3年)
私はこの時期に一度転職していますが、これはポテンシャル採用です。(しかし、2次試験に合格したという実績は十分評価されます。)
そして年齢も若かったこともありますが、面接を受けたほとんど全ての会社から内定をいただけました。
私は勢いで辞めてしまいましたが、この時期の転職は監査法人で培えるスキル、技術が全然身に付いていないため、あまりおすすめはできません。
修了考査合格後(公認会計士資格取得)(3年〜)
転職市場での価値が高まります。ベンチャー企業への転職などでは、若い有資格者は大変重宝されるので、監査法人からの報酬アップも狙えるでしょう。
「適切な退職時期」の一つとして挙げられます。
早い人は、「監査計画の策定」なども行っているので、その段階までくれば、監査手続きの全体がおぼろげながら見えており、一部上場企業の経理部、財務部など、様々なフィールドでそのスキル、そしてポテンシャルを評価されます。
インチャージを経験(5年〜)
転職市場での価値が最も高騰する時です。インチャージの経験は、「監査業務を一通り回せる」ということを意味するので、専門知識、経験のレベルではこの時点がある意味ピークです。
(この先は知識、経験レベルは緩やかに上昇していく程度です。)
転職市場での評価も同様です。「監査法人で積むべき経験を一通りやった」といえるのは、この時です。
もちろんのことながら「適切な退職時期」の一つとして挙げられます。
マネージャーを経験
これ以降は、専門家の枠を超えて、マネジメント力を評価されるようになります。
面接では、マネジメント力を評価するのに、スタッフの頃の転職以上にコミュニケーション能力が評価されるため、かなりの実力重視です。
人次第ですが、適切にマネジメント経験を得た人からすれば、「適切な退職時期」といえるでしょう。
シニアマネージャーを経験
シニアマネージャーを経験後、退職する場合は、明確な退職理由が必要になります。
一般的に「パートナーになれないから」などのネガティブな退職理由ですと、転職市場では評価されず、従って「適切な退職時期」とはなりません。
もしかすると【心の底から退職したい】のは、”今”なのかもしれませんね。
今こうして、当ページを参照頂いているのは、あなたが退職時期について検索したからでしょう。
ということは、今あなたの中に、「退職意思」が少なからず芽生えていることを意味しているのかと思います。
そうでないのであれば、この先のページは閉じて頂いて問題ありません。
もし心のどこかに「退職意思」が芽生えているのならば、その”意思の強さ”を自分なりに客観視する必要があります。
それが私が最初にお伝えした、
自分の心に素直になって(心の底から)辞めたい、と思った時。思えた時。
それが本当の「正しい」退職時期です。
”意志の強さ”を客観視することが、適切な退職時期を見定める手段となります。
○なぜ辞めたいか?
→収入、労働時間、上司との人間関係が原因
○では収入はどれくらい欲しいのか?→なぜ1,000万なのか?→でも実は600万でも十分生活できるのではないだろうか?自分にとって、どれくらいあれば満足なのか。他の要素(労働時間)とのバランスは?
○労働時間はどうしたいのか?→残業が嫌だ→なぜ残業が嫌なのか?→残業が嫌なのではなく、本当は監査の仕事が嫌なだけなのではないのか?
○上司との人間関係はどうしたいのか?→特定の嫌いな上司がいるのか?→相手に責任転嫁している自分の性格が問題なのではないか?→それでは、職場を変えても同じ問題を繰り返してしまうのではないか?(実は今は辞めるタイミングではないかもしれない・・)
どんどん掘り下げていくことで、自分の内面の様々な問題が発見できます。(そして成長します。)
私はコーチングの知識、技術があるので、こういった客観視(「メタ認知」ともいいます)が得意ですが、
このどんどん掘り下げる思考は、慣れないうちはなかなか1人では難しいです。
(※メタ認知は車の運転と一緒で慣れれば、誰でもできるようになります。)
しかしながら、慣れないうち、”対話”によってこの深掘りを行ってください。
同期と行うことも有用ですが、一番効果的なのが転職エージェントのカウンセラーと”対話”することです。
こちらは無料で行えますし、ご安心ください。
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あくまでの”自分の意思の強さ、度合い”を客観視するために利用しましょう。
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