こんにちは。公認会計士KENです。
当記事では、big4監査法人で働くにあたって、”学歴”がどういう意味をもたすかについてお伝えしたいと思います。
これは、一般の事業会社に就職する場合とは、随分意味合いが異なります。
変わりつつあるも、会社によってはまだまだ”学歴”が重要視されます。
新卒の就活時(書類選考)、また転職時においては、応募者の能力を図る物差しの一つとして、使用されます。
日本人は絶対的な物差しが大好きなんです。
一方、会計士にとってはどうでしょう。
以下解説していきますが、
それにあたって、まず”学歴”が取りだたされるされる場面を見てみると、
- 監査法人入所、就活時
- 監査法人在籍中
- 転職時
- (参考)独立時
このような場面があります。
監査法人入所、就活時
試験に合格して、監査法人への就職活動をするときです。
このタイミングでは、学歴はほとんどといって考慮されません。
試験合格時の成績表などを、各法人、提出を求めてくる法人もありますが、
合格しているという水準を満たしていれば、仕事で求められる専門性については満たしていると判断され、学歴については特段面接官は気にしません。。
もう一点、現在監査法人はどこの人材不足です。
学歴をフィルターに人を選り好みする余裕など、ないというのも理由に挙げられます。
ちなみに、監査法人での就職活動で重要視されるのは、
- 監査法人でどんな仕事をしたいか?(ゴール設定)
- コミュニケーションの力(特に面接官と仲良くなれるかどうか)
です。これについては、別の記事で詳しく書いていければと思うので、今回は割愛させて頂きます。
監査法人の在籍中
監査法人で仕事している際は、意外と過去のバックグラウンドの話は出てきます。
多くの試験合格者は、大学生のうちか、もしくは卒業して仕事をせず勉強に専念して合格する人ですが、中には一度、サラリーマンを経験し、脱サラして資格を取る人もいます。
そのため、一般の事業会社と比べると、バックグラウンドが様々ですね。
私の同僚には、昔は大工をやっていた人もいました。
そのため、そんなバラエティに富んだバックグラウンドだと、同じ大学出身だったり、ましては同じサークル出身だったりすると、
親近感がわき、コミュニケーションが円滑になる、という効果はあります。
ただ、学歴と仕事のパフォーマンには、相関関係はあまりないのが監査業務の特徴ですし、私もそのように感じます。
転職時(監査法人→〇〇会社)
この転職時が唯一、学歴が問題になるタイミングかもしれません。
上記記載した通り、監査法人は少し特殊な組織であるため、入所時に”学歴”は重要視されませんが、
監査法人を一歩でると、日本の学歴社会はまだ至るところにあります。
優良一部上場企業や、コンサルティングファーム(特に戦略コンサル)、証券系金融へ転職を考える際は、募集要項にも、「早慶など、上位大学が好ましい」
との記載がはっきりあるところもあったりします。
しかしながら、これも本当に一部です。
特に、公認会計士の方が、好んで転職するFAS(ファイナンシャルアドバイザリーサービス)や税理士法人、事業会社経理などは、
公認会計士試験合格で、その実力は十分担保されているとみられます。
転職時に学歴がどのように関係してくるかは、大きく、以下のように分類されると考えられます。
会計・税務など「公認会計士資格」で仕事をする環境に転職する場合
=学歴は関係ない
会計・税務など「公認会計士資格」で仕事をする環境に転職しない場合(金融機関・コンサルティングファームなどハイクラス転職)
=学歴は関係する
独立時
言わずもがな、学歴は関係ありません。
唯一、会社HPの代表者プロフィールを記載する際に、華々しい経歴を記載する方がいますが、
「公認会計士の資格を取得していて、独立している」
というだけで、十分、信頼に値します。
さいごに
公認会計士の方の中には、本当は頭がいいのに、学生時代にあまり集中して受験勉強してこなかった結果、学歴があまりよくない方も一定割合いらっしゃいます。
そして、それを払拭するごとく、公認会計士の資格を取得したという人も数多くいらっしゃいます。
上記で記載通り、今後の人生において、”学歴”が取りだたされるという場面は、極めて少ないです。
ですので、特に気にすることなく、自身の「ビジネスマン」としての力を高めることに、注視することが肝要かと。
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。