こんにちは^^
公認会計士・投資家・キャリアコンサルタントのKENと申します。
当コンテンツでは、監査法人面接対策として、big4監査法人の面接を中心に、監査法人面接の様々な特色についてお伝えしていきます!
監査法人の転職面接は、一般の中途面接と比較し、その難易度は低いです。
ただ、特有の注意ポイントがあるので、その点当コンテンツで理解していただければと思います。
監査法人面接の特徴
最初に監査法人面接の特徴について触れていきたい思います。
- BIG4監査法人については、法人毎にそのカラーは出やすい。
- いわゆる圧迫面接などはない。
- パートナーの多くは、(意外と)結構な完璧主義。よく言うと真面目。
- 唯一ネックになるのは、年齢。
一つずつみていきます。
BIG4監査法人については、その”カラー”が出やすい。
BIG4監査法人には、法人特有の”カラー”があります。
監査法人へ就職することを志す人もそうでない人も一度は、下記のような話を聞いたことがあるのではないでしょうか?
EY新日本:コミュニケーションに消極的な、内向的な人が多い。その分、理屈で物事を考え、コミュニケーションもロジックを優先した白黒で話をつけることが好きな人が多い。
あずさ:監査法人の中では、社交的な人が多く在籍。「サークル」感覚で人間関係を形成する、楽しく仕事する人が多い。女性も働きやすく人間味深い人が多い。
トーマツ:体育会系と言われ、元気に明るく仕事する人が多い。活気に溢れ、濃い人間関係を重視し、また上下関係も重んじる。
PwCあらた:外資系の特色が出やすく、人間関係はドライ。自身の専門家としてのスキルアップに皆、比較的関心があり、また外国人パートナーもいたりして、国際色豊か。
人間関係の形成の仕方、コミュニケーションの取り方に各法人、特徴があると言われます。
こんなの人によるでしょ?と言ってしまえば、もちろんそうなのですが、沢山のBIG4所属の会計士をみていて、そしてパートナーと面接で会話していて、上記の特徴はよく当てはまっていると思います。
私は転職面接を受けたとき(転職だけでなく試験合格時も強く感じましたが、)パートナー方達には、上記の”カラー”がその人柄、コミュニケーションの質によく表れていました。
杓子定規な画一的なものではありませんが、念頭に入れておくと良いと思います。
詳しい各監査法人のカラー・社風を掲載したコンテンツはこちらになります。
いわゆる圧迫面接などはない。
一般企業ですと、中途面接は面接するその会社の方針によってスタイルは様々です。
成果に厳しいベンチャー企業などで、高報酬をだすとなったら、当然それ相応の実力を持っている人を採用しなければなりません。採用するか際どい人には、時にはあえて高圧的な質問を必要とする場面は当然発生します。
一方で、監査法人面接でいわゆる「圧迫面接」はほとんどないといっていいでしょう。
監査法人が慢性的に人材不足ということが大きな理由の一つですが、そもそも多くの社員が長く20年、30年と働く企業ではありません。
※BIG4であれば、5年で50%の社員が退職します。
であれば、人柄に極端にマイナスポイントがなければ(実力的には試験合格である程度担保されていますので)採用する、と言う方針が基本スタンスです。
人事パートナーの多くは、(意外と)結構な完璧主義。よく言うと真面目。
圧迫面接と関係しますが、パートナーになる人というのは(法人毎のカラーが人柄に出つつも)責任感が強く真面目な人は多いです。
転職・求職して自分の法人に来ようとしている人間に対して、失礼な態度、無下に対応することは少ないです。
こちらが緊張していると、気づかなかったりしますが、リラックスして面接に臨むとパートナーの色んな一面、人間性が見えて、結果信頼関係も築きやすいです。
あまり、恐縮してコミュニケーションとらないことは大事な要素といえるでしょう。
唯一ネックとなるのは、年齢
他の監査法人でシニアまで経験して、他のBIG4監査法人もしくは中堅中小監査法人に転職する場合は別ですが、試験合格後、経理に就職して監査法人に転職。もしくは税理士法人・会計事務所から監査法人に転職という人(=今回の転職が初めての監査法人の就職)という人は、年齢は大きなポイントになります。
30歳前半(32,33歳)くらいまでがスタッフとして採用されるボーダーラインかと思います。
試験平均合格年齢が25,26歳と言われ、大学新卒で入社するような人もいる中で、高年齢というのは、たとえ士業であってもやはり教育する上で扱いにくいというのはあります。
監査法人に転職を検討する場合には、早めの判断が必要です。
監査法人の転職面接の形式
監査法人の転職面接は、1回もしくは2回で終了します。いずれも、二人のパートナーと面接しますが、比較的若手のパートナーが担当することが多いです。
(※この辺は、法人によって異なることもあるので、転職エージェントで詳細を確認してみてください。)
さらに特徴的なこととして。面接をのりきるコツ!
面接のコツです。
- まずは、面接官と仲良くなろうとする姿勢がものをいう
- 「なぜうちなの??」志望動機は基本聞かれない
- 前職の成果は考慮されない
まずは、面接官と仲良くする姿勢がものをいう
どんな面接であっても、どんなコミュニケーションのシチュエーションでもそうですが、仮に口下手であっても(そうでなくても)目の前の人と「仲良くなろうとする姿勢、信頼関係を構築しようとする姿勢」は大切です。
姿勢です。(※実際に仲良くなったか、という事実ではありません。)
ただ、人と人の関係には相性はあります。たまたま面接で出会った者通しです。相性が悪いことも当然あります。
ただ、そんな時でもこちらから歩み寄ろうとする努力をしない人に、好感は抱かれないですね。
(逆も同様で、パートナーが全然こちらに歩み寄ろうとしてこなければ、こちらの気分もよくありません。)
本当に心から仲良くなれなくていいんです。
1時間程度の面接時間です。相手のことをお互いに知るには少し時間が短いです。しかし、少しでも歩み寄ろうとする姿勢や、その気持ちというのは相手に伝わります。
コミュニケーションに苦手意識がある人は、意識してみてください。
その意識があるだけで、内定率はずいぶん変わると思いますよ。
「なぜうちなの??」志望動機は基本聞かれない。
私は、転職してトーマツに転職しましたが、各BIG4全ての法人の転職面接おいて、志望動機を聞かれることはありませんでした。
また、監査法人経験者が監査法人に転職する場合でも、いちいち「なぜうちなの?」なんてことを聞いてきたりはしません。
ちなみに私は、面接時「なぜうちなの?」と聞かれる前に、自分から
他の監査法人もいくつか見させてもらっています。
と面接の最初の自己紹介の際に自発的に言ったこともありました。
もしいきなり「なぜうちの法人なの?」と聞かれた時の不安もあるかと思いますので、ある程度志望動機なるものを準備しておくこともいいですが、
理屈の通らない志望動機をいって、面接の空気が悪くなるよりも、正直に、
この方が、印象がいい場合も多いかと思います。
ここで、「監査法人で具体的に何の業務をやりたいのか?」を言えると印象はかなり上がります。
実際、ここはイメージするのに限界があります。まだ入社していないのですから当たり前ですね。
この辺の業務内容は、是非OBOGにヒアリングして、イメージを膨らませてください!
ヒアリングし、入社もしていないイメージができない状況で、どれだけ想像力を働かせることができるか?
(こういうの、面接官は大好物ですよ!)
前職の成果は考慮されない
前職の経験はほとんど考慮されない、と考えてください。(※監査法人→監査法人の転職の場合のみ、経験給は加算されますが、それ以外はありません。)
内定率のよい前職というものもないでしょう。
ただ、前職でIFRS対応・米国基準対応の経理を経験していて、もし採用となった場合には、アサインされるクライアントが経験した基準のクライアントになる可能性はります。
※税理士法人、小規模会計事務所の経験は監査では関連性が薄いので、あまり考慮されないと考えておいた方がいいでしょう。
いつ転職するのが、一番採用率がいいのか??
時期により、若干ですが、採用基準は異なります。
BIG4、中堅中小ともに、年間採用していますが、監査法人の繁忙期が終わり、スタッフの退職率が高いのが5,6月なので、この時期は人の採用にも多少積極的です。
転職で面接したあと、入社後の注意点!
BIG4ですと、転職ではいる人はマイノリティなので、少し人間関係で苦労することもあります。
あの人はどんな人?
仕事はできるのかな?
前職はどんなことやってた人なの??
いい意味でも、悪い意味でも好奇の目に晒されます。
一方で、中小はプロパー社員というのが少数です。多くの人が転職して入社するので、その分転職の大変さなどを理解してもらいやすいです。そして、給与水準も実はそこまで変わらないことを考慮すると、ブランドを除けば、中堅中小監査法人でもとてもよい選択肢といえます。
監査法人に転職する方法!最も最適な手段は??
監査法人に転職する方法はいくつかあります。
- 知人の会計士を通じて転職
- JICPAを利用する
- 転職サイトを利用する
- 転職エージェントを利用する(最もおすすめ)
それぞれみていきます。
①知人の会計士を通じて転職する
BIG4への転職の場合はあまり一般的ではありませんが、特に中堅中小監査法人では同期や先輩が先に働いていて、紹介で入社するというケースがあります。
事前に法人の雰囲気始め、働き方、残業の状況など様々なことをヒアリングでき、また気心知れた知り合いと働けるため、転職後安心して働けるというメリットありますが、他の法人を様々比較しにくいというデメリットがあります。
②JICPAを使用する
こちらも主に中堅中小監査法人の求人探しの探し方になります。
こちらはそもそも募集がかかる求人がかなり少ないので、常時求人をチェックする必要があり、また必ずしも自分の希望とマッチする求人とも限らないため、あまりおすすめではありません。
③転職サイトを利用する
転職エージェントが運営しているものや、それ以外の転職サイトを利用して、自分で応募する方法です。
こちらは、①②に比べて、求人数の比較はできますが、転職サイトに募集をかけない法人も多いのでご注意を。
④転職エージェントを利用する(最もおすすめ)
最も効果的な方法が、転職エージェントを利用する方法になるでしょう。
BIG4はもちろんのこと、中堅中小監査法人の多くも転職エージェントに募集をかけていることがほとんどです。
また、カウンセラーは各法人分析を独自におこなっており、様々な情報を有しています。求職者はこれを無料で利用できる以上、利用しない手はないですよね。
big4のうち、どこが自分にあっているか、相談できるのも大きな強みです。
ただ、デメリットとしては、転職エージェントには優良な転職エージェントから、とてもまともとはいえない転職エージェントまで、転職市場には様々ございます。
転職エージェントの中には、仲介料の高い紹介先を優先的に紹介することなどもございますので(そういうエージェントは思いの外多いです。)注意が必要です。
私は、監査法人・税理士法人他計4社会計ファームを経験しました。
数々の転職活動の中で試行錯誤し、数多く(15社以上)の転職エージェントを利用する結果となりました。、
私が使用した転職エージェントのサマリーを掲載します。
各社転職エージェントサマリー
下記にて、サマリーの中から私が自信をもっておすすめできるエージェントをご紹介いたします!
圧倒的な求人保有数:マイナビ会計士
マイナビ会計士はご存知でしょうか?
はっきり申し上げて、全ての監査法人の求人案件がマイナビ会計士に集結していると言って過言ではありません。
「公認会計士向け特化」の唯一の転職エージェントで、その求人数はサマリー表通り、圧倒的数を誇ります。
まず登録が必須の転職エージェントと言えます。
※マイナビのプロモーションを含みます。
報酬交渉コミュニケーション力!?ジャスネットキャリア
ジャスネットキャリアは、監査法人・税理士法人や会計事務所、FASなどの会計ファームに強みをもっている転職エージェントです。
面接の進め方や、ファームの特徴や歴史など、ロジカルに説明をしてくださり、頭の切れる優秀なカウンセラーが多く、一緒に面接対策を進めた際は、とても心強かったです。
あまり公になっていませんが、ここ最近、報酬交渉にとても力を入れていいます。
社員の交渉コミュニケーション力を強化しているようです。
事業会社の求人数などは、あまりありませんが、監査法人の求人数はそろっていますので、その点でも安心して利用できます。
誠実、丁寧なカウンセリング: REXアドバイザーズ
レックスアドバイザーズは、公認会計士・税理士の転職に力をいれている転職エージェントです。
レックスアドバイザーズの強みは、そのカウンセリング力にあります。
転職者の悩みに寄り添い、また転職者の現状把握、希望に常に耳を傾け、その人その人に合ったキャリアプランをオーダーメイドで考案してくださいます。
特に初めての転職の方にとっては、とても安心・信頼して利用できる転職エージェントです。
是非、登録をご検討ください!
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