公認会計士のKENです。

私は、BIG4監査法人やIPO支援機関等所属し、後、独立しましたが、独立した当初は、監査法人での非常勤のアルバイトに相当助けられました!
非常勤監査の仕事は、基本的に1年毎の契約ではありますが、現在人手不足のため、自分から辞めると言わない限り、
継続することができます。
そして、魅力的なのが、その時給ですよね。単純計算常勤スタッフの2倍程度です。
おおむね7,000円〜10,000円(多い人で)にもなります。これを掛け持ちもすると、時給はかなりの額になります。
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なぜ掛け持ちか?
監査法人の非常勤は、大体年間max100日前後の勤務を想定しています。
私もそうでしたが、ですので、皆さん、80日〜120日程度を目安に勤務されています。
ならすと、 週3日程度ですね。
それ以外の時間を使って、 私は税務顧問のお客さん開拓や人脈構築をしました。
ただ, 実際働き出すと, アサインも、 決まったクライアント固定でなくなり、月給がやや変動します。
そこで、 掛け持ちが とても有効です。
そうすろと、年間200日以上働くことができ、
仮に片方の法人のアサインが月によって変動しても、 もう一方のアサインでカバーできたりして、収入の不安を軽減できます。
監査法人非常勤の仕事内容・実務要件
監査法人非常勤の仕事内容は、基本的にはスタッフワークです。
簡単な勘定科目の分析や、開示チェックなど、
クライアントの事業内容について、
詳しくわからなくても対応できるような業務がほとんどです。
法人の業務に慣れてくると、少し専門性の高い業務にアサインされることもありますが、かなり限定的といっていいです。
(私は、契約して半年ほど、経ってから法人のデューデリを一部やらせてもらいました。)
実務要件につきましては、「試験合格者でもOK」から「修了考査合格者」「インチャージ経験者」と法人により採用基準は異なりますが、
どこまで満たしているかで、時給が異なります。
参考までに一部表示をブランクにして、求人票をご紹介します。


こちらの求人は、想定時給5,000円以上。(スキル経験を考慮の上です。)
求人票には記載はございませんが、こちらの求人は年間100日程度の勤務を想定している求人で、
繁忙期に集中して、勤務する形態ではなく、月間10日程度ヘルプとして働く形態です。


こちらの求人は、日当54,000円です。
時給換算で8,000円弱ですね。監査法人勤務目安3年程度でこれだけの時給が支給されるので、優良法人です。


こちらの求人も類似の求人です。
時給相場は5,000〜7,000円です。一定のレンジが定められています。達成している実務要件に応じて、時給が変わる法人ですね。
掛け持ちもすれば、非常勤、フリーランス会計士は月給100万!年収1200万!
他に10社ほど調べたところ、以下のようなばらつきがありました。


aからjは法人です。
平均をとるとですが、大体7500円程度におちつきます。
1社だけですと、上記したとおり、max100(80〜100)日が限度です。
ただ掛け持ちすれば、それ以上の稼働日数を稼ぐことができ、なんと、年間240日勤務で「月収100万以上」余裕で稼げてしまうんですね。
(ちなみに週5日勤務で1日8時間労働の場合、年間勤務日数は約260日です。)
これが、基本的にスタッフワークだけ+残業なしです。
監査法人の仕事の常識が崩壊しますよね。
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実務要件について


おそらく、多くの公認会計士の方の認識では、修了考査に合格した「公認会計士」が、非常勤職員の対象となっているかと思います。
しかしながら、それ以外の職階でも、募集はしていますし、時給もしっかり支給されます。
求人票ご覧の通り、様々な職階(論文式試験合格者含む)を想定した募集になっています。


監査トレーニーや、短答式試験合格者で非常勤勤務という形態は、あまり聞いたことはありませんが、2次試験合格者であれば、十分応募枠はあります。
監査法人非常勤で働く際の留意点
大手BIG4と中堅中小で仕事内容は違う。
BIG4での非常勤勤務はスタッフワークのうち、確認状の突合やバウチング作業など、
ほとんど監査アシスタントと同様の作業がアサインされることが多いです。
一方で、中堅中小、特に中小の監査法人では、(希望を出す場合も含め)多少高度な業務までアサインされることもあります。(といってもインチャージレベルの仕事はほぼないです)
今は本当に監査法人が人手不足のため、内定はかなり出やすいといっていいです。
(オススメは中小監査法人です。)
JICPA等の情報については、少々把握しづらい
JICPAの募集というのは、とても限定的で数が少ないです。
公式なところなので、情報が集中するかと思いきや、全くそんなことはありませんでした。
掛け持ちが可能かどうかについても、JICPAには、あまり情報として十分に記載されていないことがほとんどです。
「人当たりの良さそうな」監査法人を見つける
実際に面接を受けてみないと分からないところですが、非常勤をするなら「人当たりが良さそう」「ゆるそう」な監査法人を選ぶのがベターです。
当たり前のことですが、ゆるくて配慮してくれる法人ほど、非常勤の掛け持ちもしやすいですし、アサインも柔軟に調整してくれます。
私も中小の監査法人を5社くらい受けたんですが、法人によって雰囲気が全然違います。
ガチガチに厳しそうなところや、ちょっとパワハラっぽい雰囲気を感じる法人もあれば、「あ、ここは人をちゃんと大事にしてるな」と思える法人もありました。
求人さがしは、マイナビ会計士が、公認会計士専門のエージェントとして、求人が集中しているので、みてみてください。
監査法人非常勤の「掛け持ち」のメリットとデメリット
ここで、簡単に監査法人非常勤の「掛け持ち」のメリットデメリットについて触れておきます。


契約解消のリスク
ほとんどあり得ませんが、契約上、解消のリスクもあります。(今のところ、私はみたことがありません。)
人手が足りてきたり、想定以上に常勤職員の採用が決まれば、契約打ち切りになる可能性もあります。
掛け持ちは、そういった際のリスク分散になります。
専門性が上がらない
掛け持ちにすればするほど、任される一見当たりの業務の質は下がります。
スタッフワークの基礎中の基礎が割り当てられます。
もし非常勤であってもある程度、高度な最新の会計基準に沿った監査対応をこなしたいということならば、掛け持ちは少し不向きかもしれません。
究極の時短にできる
時間当たりの業務量を減らしたい会計士の方にとっては、高度で専門性の高い業務というのは重荷になるかもしれません。
検討事項も多いですし、監査リスクも高いですからね。
2つの法人で、週2ずつ2×2の(計4日)のアサインですと、
物理的時間的な問題として2日間で集中して、多くの作業はお願いできません。
週4×一社の場合
→売上調書、や税金税効果の調書など、会社にヒアリングが必要なことなど含め、まとまった業務が割り当てられます。
週2×二社の場合
→短信、有方チェックなどの開示チェック等、単発ですぐに捌けそうな仕事が集中します。
ですので、時短を追求したい人にとっては、掛け持ちはとても優れているといえます。
大きなメリットは「人脈が広がること」
「人脈が広がる」 というのはとても大きなメリットです。
非常勤で人脈を広げると、例えばこんなメリットがあります👇
- 個別に仕事をもらえるチャンスが増える
- 起業仲間に出会える
- いろんな業界の情報が入ってくる
非常勤を積極的に採用している監査法人には、
独立している会計士 が多く在籍していることが多いです。
だから、同業の会計士と繋がることで「この仕事、手伝ってもらえませんか?」と 個別に仕事をもらえるケース もあります。
実際、私自身も同僚の会計士に何度か仕事をお願いしたことがありますし、逆にもらったこともあります。
それに、監査法人からちょっとした仕事を依頼されることもあります。
さらに、 独立している会計士同士のコミュニティ ができるので、起業や独立の相談もしやすいです。
(正社員の人がいる場では、こういう話ってなかなかしづらいですからね、、)
しかも、 複数の監査法人で非常勤を掛け持ちすると、人脈の広がるスピードが倍増 します。
個人的には、これが非常勤の 一番のメリット だと感じています!
掛け持ち非常勤案件の探し方!=マイナビ会計士を利用する。
法人の中には、業務への影響度合いを気にして、掛け持ちを禁止しているところもあります。
また一方で、特に禁止はしていませんが、掛け合ってみないとわからないケースもあります。
また一般的に転職エージェントではない、転職サイトで掲載されている求人票には、掛け持ちOKとは記載されません。
マイナビ会計士は、掛け持ち可、兼業可などの情報や、
報酬、時給交渉のやり方なども、その人のニーズに合わせて教えてくれるので、ぜひ利用してみください。
無料で利用可です。
なぜなら、掛け持ちOKを公表すると「やる気のない人が多く集まる」「クライアントからの心証が悪くなる」といったリスクが生まれるからです。
そのため、転職エージェントから求人を入手し、まとめて掛け持ちの可否を確認するのが最も効率的です。
求人数も業界No.1で、上記の求人記載例以外に、時給10,000円の非常勤求人もチラホラ見かけるので、時給を重視される方にも、マイナビ会計士は特にオススメです。
独立性には、注意。
非常勤として働く場合、「掛け持ちはできるのか?」 や 「独立して別の本業を持っていても問題ないのか?」 は、
事前にしっかり確認しておくことが大切です。
公認会計士という職業柄、どの監査法人も 「独立性」 を厳しく考えているため、法人ごとにルールが異なります。
もし求人票に明記されていない場合は、面接などの場で直接確認しましょう。
働き始めてから 「実は掛け持ちができなかった…」 という事態にならないよう、慎重にチェックしておきたいところです。
※マイナビのプロモーションを含みます。
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